ドライヴ〜密室の教習車〜
なんとか、今日も遅刻せずに会社にたどり着くことはできた。
社会のルールの線を越えることだけはできない私。
威張れるレベルではないけど。
事務所の脇に行き、自分のタイムカードを探す。
《田中和紗(たなかなぎさ)》
これが私の名前。
さあ、今日も出勤しましたよ。
カードを機械に差し込むと、ガチャン、と音がする。
うん。いよいよ今日も始まってしまった。
私が小さく溜息をついたその時、事務所のカウンターの中から、雑巾を握り締めた女が出てきた。
「和紗ぁ、おはよー!」
社会のルールの線を越えることだけはできない私。
威張れるレベルではないけど。
事務所の脇に行き、自分のタイムカードを探す。
《田中和紗(たなかなぎさ)》
これが私の名前。
さあ、今日も出勤しましたよ。
カードを機械に差し込むと、ガチャン、と音がする。
うん。いよいよ今日も始まってしまった。
私が小さく溜息をついたその時、事務所のカウンターの中から、雑巾を握り締めた女が出てきた。
「和紗ぁ、おはよー!」