ドライヴ〜密室の教習車〜
「……なぎさん。今の、藤田ゴリラさんは?」
「藤田大介(ふじただいすけ)ね。全然ゴリラ関係ねーから」
この展開でか。
冷静な表情で、そんなことを言う篠さんのせいで、私はものすごく変な気分になった。
「藤田・ゴリラ・大介さんの話してたことなんだけど」
「ミドルネームっぽく、そんなモノ挟まないでください。一応、イッコ先輩なんだから、あの人」
「あの話は、なぎさんの専門分野だろ? なんか引っかかったんじゃないのか」
そう言われ、私は藤田さんの話を思い出す。
「あの話って、ブレーキランプのこと?」
篠さんが真剣な顔で頷いたので、私も真剣に考えてみる。
「引っかかったっていうか……篠さんは、どんな時にブレーキを踏みます?」
「藤田大介(ふじただいすけ)ね。全然ゴリラ関係ねーから」
この展開でか。
冷静な表情で、そんなことを言う篠さんのせいで、私はものすごく変な気分になった。
「藤田・ゴリラ・大介さんの話してたことなんだけど」
「ミドルネームっぽく、そんなモノ挟まないでください。一応、イッコ先輩なんだから、あの人」
「あの話は、なぎさんの専門分野だろ? なんか引っかかったんじゃないのか」
そう言われ、私は藤田さんの話を思い出す。
「あの話って、ブレーキランプのこと?」
篠さんが真剣な顔で頷いたので、私も真剣に考えてみる。
「引っかかったっていうか……篠さんは、どんな時にブレーキを踏みます?」