ドライヴ〜密室の教習車〜
 正直、探偵という珍しい職業に興味が全くないわけではないが、私は今まで《教習生》に興味を持つことがなかったので……つまり、そういう意味になるわけだ。

 まあ、公私混同しないってヤツ?

 ただ単に、好みのタイプがいないだけの話なんだけど。

 そういうもんです、私も所詮オンナ。



「和紗。弥生。朝礼始まっちゃうよ」

 ふと、背後からよく聞きなれた声がした。

 私が振り向くと、そこには。

 ゆるいボブ、柔らかい笑顔。
 小柄な体系の女子。
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