太陽の詩~君と見た夢の空~
「違いますよ。遠野に怪我させちゃったんで、見て欲しいんですけど。」
「誰かと思えば、野球部エースの氷野君じゃん。そっちの子はカリスマ遠野ちゃん♪」
「「‥‥ど、ども。」」
やっぱあたしはコイツが苦手だ。
「で、怪我させちゃったんだっけ?ダメじゃん氷野~。女の子に怪我なんかさせちゃ。」
「不注意で‥‥、すいません。」
「先生違うって。ボーっとしてたあたしが悪いんだよ。転んだのだって、あたしが勝手にやっちゃったことだし。」
「でもっ、その原因は俺らのボールなわけで、遠野は何もっ‥‥」
「あ~、いいいいそーゆうの。それよりまず怪我したとこ見せい。」
そう言われてあたしは足を見せた。