太陽の詩~君と見た夢の空~
「氷野君には絶対部活休んで欲しくない。休んでまで送ってもらっても嬉しくないよ。それに本当は部活出たいんでしょ?」
「‥‥‥うん。‥‥でもっ!!」
「待ってる。」
「え‥?」
「部活終わるまで待ってるから。さっき転んだ辺りで。」
氷野君はしばらく黙りこんだ。
「ごめん遠野っ!!部活終わったらソッコー着替えて行くから!!」
「分かった。」
あたしがそう言うと、氷野君は笑顔でグラウンドに向かった。
その笑顔を見て、氷野君ファンの子達の気持ちが少し分かったような気がした。