太陽の詩~君と見た夢の空~
あたしは言った通りに、さっき転んだ辺りに行った。
そこからはちょうど野球部の練習風景が見える。
マウンドの上には氷野君が立っていた。
顔に汗を滲ませながら、真剣な顔でボールを投げている。
ストライクが一球入るたびに、周りからは女子達の黄色い声が飛ぶ。
『キャーっ!!』
『太陽君かっこい~♪』
周りがあれじゃ、投げるに投げらんないんじゃないかなー‥‥なんて、考えてみたりもする。
でも、等の本人は耳にさえ入ってないみたいだけど。