太陽の詩~君と見た夢の空~

あたしは言った通りに、さっき転んだ辺りに行った。

そこからはちょうど野球部の練習風景が見える。


マウンドの上には氷野君が立っていた。

顔に汗を滲ませながら、真剣な顔でボールを投げている。


ストライクが一球入るたびに、周りからは女子達の黄色い声が飛ぶ。


『キャーっ!!』

『太陽君かっこい~♪』


周りがあれじゃ、投げるに投げらんないんじゃないかなー‥‥なんて、考えてみたりもする。


でも、等の本人は耳にさえ入ってないみたいだけど。



< 18 / 22 >

この作品をシェア

pagetop