太陽の詩~君と見た夢の空~
「今日はこれで解散っ!!」
「「ありがとうございましたっ!!!」」
練習が終わって、全員帽子を取り挨拶をした。
挨拶が終わると、氷野君は誰よりも先にグラウンド横にある部室に向かった。
部室に入る直前、氷野君はあたしのほうを見て、笑顔で手を振って来た。
あたしは頬を赤く染めながら、小さく手を振り返した。
恥ずかしかったけど、どこか喜んでいる自分がいるのも分かった。
あんな笑顔見せられて、嬉しくないわけないじゃん。