太陽の詩~君と見た夢の空~

一人でグラウンド横を歩いていると、妙な寂しさに襲われる。

一人になるとどうしても中学までを思い出してしまうから。


普通に生きてただけなのに、普通に過ごしていただけなのに。

地味地味って言われ続けて、気付いた時には自分が大嫌いだった。


かと言って、今の自分に納得しているわけじゃない。

地味って言われたくないあまりに、髪を染めて、制服を着崩れして、メイクもバッチリで。

挙げ句の果てにカリスマなんて言われて。

本当の自分を隠し続けている自分も嫌い。


『カリスマ』なんて言葉は、結局自分の重荷でしかない。





あたし、どうしたらいいんだろ。





< 7 / 22 >

この作品をシェア

pagetop