天使の残像─君が消えたセカイの幸福論─

そんな彼女に、僕は慌てて別の言葉を探した。

「本当に飛べるの?」

また、堂々巡りに戻ってしまった。

「飛べるわ。飛ぶの。」

彼女の言葉に、強い意思が宿る。

「どうして飛びたいの?」

それを問えば、また、彼女は笑う。

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