天使の残像─君が消えたセカイの幸福論─

私が瞬きをした一瞬の間に、吉井くんは居なくなっていた。

遠くで悲鳴が聞こえる。

ああ、彼も飛んだのだ。

永久ちゃんと同じように、永遠になったのだ。

結局、最後まで、私は吉井くんに想いを伝えることすら叶わず、まして、彼に私自身を見て貰うことすら叶わなかった。

彼は最後まで、永久ちゃんを愛していた。

そして愛し続けるのだ、これからも、永遠に。


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