あなたしかいらないの!!

私が、理生くんの事を相談しても、いつもならもっと真剣に聞いてくれるのに、最近は私の言葉を遮るように[理生くんを信じなさい]と言っていた。




「な、何も知らないよ!!」




焦りすぎ…。




「みんな、なんで私にだけ隠すの?さとえのことは信じてたのに…。」





私が言うと、さとえは悲しさうな顔をした。




えっ?




「莉緒。ごめんね。確かに私は理生くんが連絡できない理由知ってるよ…。でも、私の口からは言えない…。」





なんで?




彼女なのに…。なんで私だけ教えてくれないの?





「もう、いいよ!!」




さとえは悪くないのに…。




私はさとえに八つ当たりしてしまった。




私はさとえを置いて、一人で学校に向かった…。
< 166 / 211 >

この作品をシェア

pagetop