あなたしかいらないの!!
「何がそうゆう事なの??」
「莉緒が嬉しそうな顔してた理由も、莉緒が携帯を握り締めていた理由も分かったって事!!」
さとえがにやにやしながら言った。
「嬉しそうな顔なんかしてなかった!!」
私がどんだけ否定しても、「ふ~ん」と聞き流すだけ。
「まぁ、たしかに顔は良いからなぁ。」
とか訳の分からないこともつぶやいていた。
あっ!!返信返信!!
「登録したよ!っと。送信」
「もっとハートとか使いなさいよ!!」
「つ、使わないよ!!」
すぐに返事が来た。
「日曜日あいてない??だって!!それデートの誘いじゃん!!」
クラスメイトがみんな振り向く。
「ちょ、ちょっと!!さとえ声が大きい!!」
「ごめんごめん!興奮しちゃって!」
「いいよ!でもこれどうしよう...。」
「行くしかないでしょ!!」
「いや、でもこれデートの誘いかなんてわからないでしょ?」
「まぁ、とりあえずあいてますって返信すれば??」
「う、うん」