あなたしかいらないの!!


それから何事もなく一ヶ月が過ぎた。




ある日学校にいって下駄箱を開けると......。




「な、なにこれ!!」




「ん?どうしたの?」




隣にいたさとえが覗きこんだ。




私の下駄箱の中には、死ね、早く別れろ、ブス、消えろ、などと書かれた紙がたくさん入っていた。





「だ、誰がこんなこと!!!」




さとえが怒っている。




私はこんな事初めてで放心状態だった。




「これ絶対理生くんファンのしわざだよね?あいつモテるからねぇ」




「う、うん」




「理生くんに相談してみたら??」




「でも、理生くんに迷惑かけたくないし」





「でも.....。」





「私は大丈夫だから。絶対理生くんには言わないでね!!」
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