月夜の花
瞬間。
冬李は、すみれを抱き締める。
―――自覚してしまえば、
止められない。
好きなんだ。
すみれが、どうしようもなく。
腕の中にすっぽり収まってしまう、小さな身体。
いきなりこんなことをされて驚いているだろうか。
それとも、怒っているだろうか。
彼女の表情は、伺おうにも伺えない。
冬李は、すみれを抱き締める。
―――自覚してしまえば、
止められない。
好きなんだ。
すみれが、どうしようもなく。
腕の中にすっぽり収まってしまう、小さな身体。
いきなりこんなことをされて驚いているだろうか。
それとも、怒っているだろうか。
彼女の表情は、伺おうにも伺えない。