野良神様の32分間
「・・・・・・・ん・・・っ!私!・・・え、私の・・・部屋?何で!?」
「季柚さーん、そろそろ起きてくださーい」
「・・・・?はーい」
昨日の一件を階段を下りながら振り返る。
あれから、さて、どうやって家まで来た?
(陽蘭、とか言う神様?が、ここまで?・・・でもあいつ、私が住んでる家知ってるわけ・・・ないよね・・・・)
どんなに考えても出ない答えを、季柚は必死に頭を回転させて考える。
「おはようございます」
いや、結局分からないんだけども。
「おはようございます。・・・昨日、貴女のお友達がここまで連れて来てくれたのよ?学校に行ったら、ちゃんとお礼言ってくださいね」
「あ、はい。分かり、ま・・・・あ、あの!その友達って・・・」
「?」