神様 オレ様 悪魔様!?(兄・真太郎番外編、完結!)
会社に来たものの、まだ翔真は出社していなかった


取り敢えず、お茶の準備だけでもしようと給湯室に入ると


「有!」


一晩中聞きたいと思っていた声がすぐ後ろからした


「翔真!きゃっ」


私が名前を呼ぶのと同時に翔真は私を強く抱きしめた


一瞬で翔真の香りが私の全身を包み込む


「ごめんなオレ、有の気持ち全然聞こうとしなかった。有が今何を考えてこの先どうしていきたいのかってこと」


「ううん、私こそゴメン。つまらない意地張ったりして。それに私も自分の事ばかり考えて、ちゃんと翔真の気持ちを聞こうとしていなかった。翔真が今、何を考えているのかって」


二人で顔を見合わす


「結局、オレら同じ事を考えてたんだな。これから先ずっと一緒にいるんだからちゃんと話し合おうな。オレ、有の事、どんな事でも受け入れるから」






翔真が真剣な顔して私にそう言ってくれたから


今なら言えそうって思ったから


神様にもほんの少し勇気をもらって…


私はずっと言いたかった事を翔真の耳元で囁いたーーー






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