神様 オレ様 悪魔様!?(兄・真太郎番外編、完結!)
なんたって


こっちは今日、初めてお前を意識して、それでおまけに失恋もしてるんだ


少しくらい苛めても構わないだろ?


オレはなに食わぬ顔で言った


「手提げ袋の様なものは知らないが、手提げ袋なら落ちていたぞ」


「!!!」


電話越しでも千年があせっているのが伝わってくる


大丈夫か、オレ


相手は中2だぞ


ちょっと、ムキになりすぎだろ?


仕方ない


この辺にしておくか


オレはまたいつもの保護者面を引っ張り出してくる


「一応、オレが預かってる。中は確かめていないが、千年のか?」


「真ちゃんが?し、真ちゃん。あのさ…中、見なかったの?」


心配そうな声で千年が聞いてくる


「あたりまえだろ?そんなはしたない事をオレがすると思うか?」


その、はしたない事を直ぐにしたけれど、それは黙っておこう


「そっか見てないのか…あのね、それ要らないんだ。だから捨てて貰えるかな?」


「捨てる?」


千年の思いもよらない言葉に驚く


「うん、もう要らないからさ…。ごめんね、変な事頼んじゃって…じゃ、またね真ちゃん」


「えっ?あっああ…またな」


慌てて電話を切る千年につられて、オレも電話を切った


捨ててくれだって…?











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