神様 オレ様 悪魔様!?(兄・真太郎番外編、完結!)
「話があるそうだな」
相変わらずの無表情で父さんが言う
「はい、お話があり参りました」
オレは部屋の一番下手で土下座すると
「婚約を解消させてください」
とさらに頭を下げた
父さんも母さんも兄貴も誰も何も言わなかった
オレはただ、頭を下げた
畳の縁に額かつきそうなくらい
じっと、頭を下げていた
そして、沈黙をやぶり父さんが言った
「どういう事か説明しなさい」
言われたオレは
有との事を全て話した
有は同じ会社の人間である事
今、互いの気持ちに気づき、真面目に交際をしているということ
そして、その先には結婚という言葉も意識をしているということを…
そして有がオレにとってどれだけかけがえのない女性なのかって事も一生懸命伝えた
有をどれだけ愛しているか
どれだけ大切な存在かを
全てを話した
思えば自分の感情を包み隠さず家族にさらけ出したのはこれが初めてだった
今のオレはこれから酷い事を言われるかも知れないというのに、心はとても晴れやかだった
相変わらずの無表情で父さんが言う
「はい、お話があり参りました」
オレは部屋の一番下手で土下座すると
「婚約を解消させてください」
とさらに頭を下げた
父さんも母さんも兄貴も誰も何も言わなかった
オレはただ、頭を下げた
畳の縁に額かつきそうなくらい
じっと、頭を下げていた
そして、沈黙をやぶり父さんが言った
「どういう事か説明しなさい」
言われたオレは
有との事を全て話した
有は同じ会社の人間である事
今、互いの気持ちに気づき、真面目に交際をしているということ
そして、その先には結婚という言葉も意識をしているということを…
そして有がオレにとってどれだけかけがえのない女性なのかって事も一生懸命伝えた
有をどれだけ愛しているか
どれだけ大切な存在かを
全てを話した
思えば自分の感情を包み隠さず家族にさらけ出したのはこれが初めてだった
今のオレはこれから酷い事を言われるかも知れないというのに、心はとても晴れやかだった