【短編】僕の名はインフィニティ
僕の名を呼んで
次の月も、その次の月も


キミは庭で読書をする。

僕もキミの横で昼寝をする。

キミが悲しいときには、キミの傍にいるからね。

晴れた日には二人で芝生を転げ回る。

寂しくなったら、鼻と鼻を擦りつけあって、僕らは笑う。

キミは僕の頭を撫でてこう褒めるんだ。

「いい黒だわ。艶があって、素敵な色。」

どんなに触れ合って、同じ時間を過ごしても

僕の想いは決してキミには届かない。

だって、僕は…
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