【短編】僕の名はインフィニティ
あそこにゴミ箱がある。

あそこに寄りかかって少し休んで行こう。

もしかしたら何か食べるものも手に入るかもしれない。

最後に食事をしたのはいつだったのかすら思いだせずにいた。

はぁ・・・はぁ・・・

痛む右足を引きずって、僕はゴミ箱の傍へ歩いた。

どうやら定食屋の裏らしい。

時間が遅いせいか、店の明かりは消えていた。

ゆっくり休もう。

もう疲れた。

ゴミ箱が死に場所ってのは僕にお似合いかもしれない。

そう思った。
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