【短編】僕の名はインフィニティ
「大丈夫。あなたはあたしが死なせやしない。」

夢だろうか?

母さん、僕を迎えにきたのですか?

「大丈夫。しっかりするのよ。」

優しい声が、僕の体を力強く抱きしめて

小さくなっていく鼓動を揺さぶる。

僕は、天使に出会ったのだ。

うっすらと開いた瞳に映るのは、優しい声のキミ。

「あなたは死なないわ。」

キミに抱かれたまま、僕はゆっくりと目を閉じた。

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