涙の恋
sakura
「でさ!あたしもどうしようと思ってたら、柚子、どうしたと思う!?!?」
「なに!?わかんない!」
「この子、床はって先生たちの方行ったんだよ!!ぎゃっははは!!!」
「床!?あはははははっ」
「・・・もうその話やめようよ。」
あの入学式から1ヶ月。
だいぶ高校生活にも慣れてきて、あたしには仲の良い友達が二人できた。
沢木 菜月(サワキナツキ)
どうやら入学式では隣の席だったみたいで、あたしが床をはっていった話がお気に入りらしい。
ピンチの時には必ず助けに来てくれる、頼れるお姉さん的な存在。
もう一人は、木下 愛美(キノシタマナミ)
女の子って感じの、ゆるく巻かれた茶髪がチャームポイント。ぶっちゃけモテる。
今はそんな大好きな二人と、大好きなお昼休み。
「・・・うげっ、お腹痛い…」
「え?大丈夫?」
菜月がお腹を抑える仕草をした。