カタチのないセカイの為に

そう。母は、普段は優しいと言うか、少し変わっている。
そして、成績優秀、運動神経万能、整った美しい顔の『お嬢様』理子に対して

母の信頼は『絶大』だった。
出会ってから、たった４ヶ月目の私も、
理子には確かに『信頼』を感じている。
そして、抜かりないと感じている。
たった『一つの事』を除いては、完璧では無いかと思われる今日この頃。

神様は、『贔屓』するんだなぁ。
と、考えずには、居られなかった。


そして・・・・・・。



紹介された仕事。
それが、この『海の家』だった。

露出度のチョット（？）高いビーチで……。

きっと、アップダウンの激しい
【普段は優しくて明るくてチョット変わり物で怒るとメチャメチャ恐ろしい】
私の母は、理子に対する『信頼』を裏切る事になるだけでなく、私の『信頼と外出許可』が無くなるのだろう。と感じた。
他にも、紹介できる仕事は沢山有りそうなのに…。


しかし、母にだけ見つからなければ問題は無い。
暑さを除けば、楽ではないけど、楽しい仕事だ!!頑張るぞ!!と、
自分自身に気合を入れていた。