カタチのないセカイの為に

「いいわ。
美咲と予定を入れたら、連絡するわ。

その代わり、条件がある。」


理子は、本気でを込めて、
強気で言った。

「美咲と旅行に行くわ。
絶対。仲良くなりなさい。」


「当たり前じゃん。
コクルって条件でもいいよ。」


理子は、美咲とそこまで仲良くなれるかしら?
と、思いながらも、
「じゃぁ。それで。」
告げた。

アッサリと決まってしまった条件に、
優潤は、少し弱気で口を開いた。

「あのー。
『蒔かぬ種は生えぬって』って事で、

『ダメモトで』と、頭につけてもいいかなぁ?」

理子にとっては、この際どっちでもいい。

「じゃぁ。ダメモトでコクルって条件ね。
優潤が、好きだっていう
印象を植え付けるって事で。」

「お願いします。。。。」




(現在に戻る。別荘。理子の部屋。)

「私びっくりしたわよ。
カフェに行った次の日よ。

美咲が、海に行こう!!って言い出したの。」

理子は、微笑しながら、優潤に言った。
< 121 / 248 >

この作品をシェア

pagetop