カタチのないセカイの為に
「いいわ。
美咲と予定を入れたら、連絡するわ。
その代わり、条件がある。」
理子は、本気でを込めて、
強気で言った。
「美咲と旅行に行くわ。
絶対。仲良くなりなさい。」
「当たり前じゃん。
コクルって条件でもいいよ。」
理子は、美咲とそこまで仲良くなれるかしら?
と、思いながらも、
「じゃぁ。それで。」
告げた。
アッサリと決まってしまった条件に、
優潤は、少し弱気で口を開いた。
「あのー。
『蒔かぬ種は生えぬって』って事で、
『ダメモトで』と、頭につけてもいいかなぁ?」
理子にとっては、この際どっちでもいい。
「じゃぁ。ダメモトでコクルって条件ね。
優潤が、好きだっていう
印象を植え付けるって事で。」
「お願いします。。。。」
(現在に戻る。別荘。理子の部屋。)
「私びっくりしたわよ。
カフェに行った次の日よ。
美咲が、海に行こう!!って言い出したの。」
理子は、微笑しながら、優潤に言った。