カタチのないセカイの為に
「うん♪」

優潤は、無防備は笑顔を浮かべた。


何て、古典的な男だ…。



でも、彼を、昔から知っている。
無防備な笑顔が無かった時から…。


だから……

「じゃぁ。ご飯の時に…。

美咲が一緒に居る時に聞くわ。
美咲の番号が聞き出しやすいように…。」

……協力してあげた。



「まじ? 嬉しすぎる。」

喜びの余りか、優潤の瞳は、
ウルウルオメメになっていた。

理子は、そんな優潤にアドバイスもする。

「花火に行く準備が出来たら、
ご飯を食べに来るようにって言うのよ。
じゃないと、ご飯の時、
美咲、携帯持ってないから…。」


「らじゃ! 理子。感謝するよ。」


優潤は、無防備な笑顔を浮かべたまま、
部屋から出て行った。



優潤は、一年前とは別人のように見える。

でも、その笑顔は、
小学生の頃と変わっていない気もする。

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