カタチのないセカイの為に

出来た!!

美咲の携帯を返して、
理子と、携帯に付いている赤外線で
番号の交換をする。

『送信しました』

『受信しました』

「なぁ。健吾のアドレスも送って。
登録するから。」

「あぁ。」

健吾も『カチャカチャ』と携帯をいじる。

『受信しました』


「OK!」

優潤の携帯に、
メモリーが次々と登録されていく。

美咲は、不思議な顔をした。

「携帯買ったばかりなの?」


優潤は、ニコニコしながら、
「そういう訳じゃないんだけどね。
アドレスは入ってなかったから。
番号も健吾と家の人しか、知らないし。」
と応えた。



「美咲。俺にもアドレスちょうだい。」

健吾が携帯を見ながら言った。

「うん。いいよ。」


美咲の携帯番号を、サラリと聞いた健吾と、
アッサリと教えてしまう美咲。


優潤は、
今までに、余り感じたる事のない
不思議な気持ちを感じた。

その気持ちは、
昔に感じたことのある気持ちに似ていた。



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