カタチのないセカイの為に

優潤は、戸惑った。


予定に無かった返事。

予定に無かった、欲しかった返事。


嬉しすぎる。


嬉しすぎた。




嬉しすぎて、

嬉しすぎて…


顔の筋肉が、勝手に笑顔を作る。


その笑顔を必死で堪えた。




美咲には、優潤の堪えた笑顔が、

優しい笑顔に見えた。



美咲は

堪えきれない


万遍な…

喜びの…

笑みを浮かべていた。



「行くよぅ!!」

優潤が差し伸べた手に、手を置く。

…手を繋いだ瞬間……。



「痛ッ!!」
美咲が手を振り払った。

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