カタチのないセカイの為に
懐中電灯で、ドアの鍵穴を探す優潤。
美咲は、気になる事があった。
優潤の話によると、
数日前、理子の別荘に来た優潤の客。
年配の『カッコイイおじさま』風の人が、
ここに以前、住んでいた人。
その人が所有しているとしても…。
遊ぶ目的の高校生に、
工事中の別荘の鍵を渡しかなぁ?
『ここで、花火するといい』とか、
言うのかなぁ?
言わないよなぁ…。
それに、この建物。
結構古いなぁ。
潮風のせいなのかもしれないけど
ドアの回り、塗装が剥げてきている。
『あれ?』
美咲は、ドアの横に表札がある事に気付く。
それは、アルファベットで書いてある。
『エイチ・オー・エス・エー・…。』
『HOSAKA』
「え?」
美咲は、幾つかの鍵の中から
ドアに合う鍵を探している優潤を見る。
「優潤? 名字って、ホサカだよね…。」
「うん。穂坂だよ。穂坂優潤。宜しく。
彼氏の名前ね。覚えておいてね。」
鍵を鍵穴に差し込んだり、
抜いたりしながら話す。
「はい。」
美咲は、申し訳なさそうに返事をする。
美咲は、気になる事があった。
優潤の話によると、
数日前、理子の別荘に来た優潤の客。
年配の『カッコイイおじさま』風の人が、
ここに以前、住んでいた人。
その人が所有しているとしても…。
遊ぶ目的の高校生に、
工事中の別荘の鍵を渡しかなぁ?
『ここで、花火するといい』とか、
言うのかなぁ?
言わないよなぁ…。
それに、この建物。
結構古いなぁ。
潮風のせいなのかもしれないけど
ドアの回り、塗装が剥げてきている。
『あれ?』
美咲は、ドアの横に表札がある事に気付く。
それは、アルファベットで書いてある。
『エイチ・オー・エス・エー・…。』
『HOSAKA』
「え?」
美咲は、幾つかの鍵の中から
ドアに合う鍵を探している優潤を見る。
「優潤? 名字って、ホサカだよね…。」
「うん。穂坂だよ。穂坂優潤。宜しく。
彼氏の名前ね。覚えておいてね。」
鍵を鍵穴に差し込んだり、
抜いたりしながら話す。
「はい。」
美咲は、申し訳なさそうに返事をする。