カタチのないセカイの為に
「私も、相手が、美咲じゃなかったら、
OKの貰えない告白は、止めたのだけど。

美咲、絶対に誰にも、恋愛感情ないもの。

だから、いつか、他の人にナビク前に、
俺が好きだぞ。って考えさせた方が良いと思うのよ。美咲も朝から、いい感じだったし。

今回は、駄目でも、
多分、次はいけるかなぁ。」



理子は、チラリと忠君を見た。


以前、美咲は言っていた。

『忠君、カッコイイよね』と…。

そのうち、忠君に恋愛感情が向くのではないかと思っていたから。

ハラハラしていた。
そんな、忠君は庭のベンチで横になっている。




健吾は、理子の隣に腰を下ろす。


「俺も、理子に、同感!
先手必勝って感じだよな。
でも、理子は、
優潤と親友がくっ付くのやだったんだろ。」


「当たり前じゃない!!
女っ垂らしの優潤のままならね。」

「アイツ…。
女慣れしてるくせに、
美咲には面白いぐらいウブだよな。
見てて飽きないや。」


「確かに…。」
理子は、微笑した。

そして、
「でも、美咲が男の人と話できるようになって、
安心したわ。」
と言った。



「恋をしない方が珍しいわよね。」



理子と、健吾は、笑っていた。
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