カタチのないセカイの為に
優潤から渡された電話に出ると、
電話の相手は

数菜さんに替わっていた。


『ご飯作りに来てくれたんでしょ。
優潤君と健吾君に、ちゃんとお礼を言うのよ。』

そんな事を言われた。


「はい。 あのーお母さんは?」

お母さんの怒りが気になって、
思わず聞いてしまった。


数菜さんが、お母さんと電話を変わった。


『美咲ちゃん?優くんと健吾君のお布団、和室に余っているのを使っていいからね。』



何か、話が飛び過ぎていて、

状況が解らない…。


「え?布団????」
美咲が言う。


母は、応えた。

「今日は、帰るって言っているけど…。
あなた達だけじゃ、ご飯どうするのよ。

それに、男の子が居た方が安全じゃない。
じゃ。電話代高くなるから切るわねー。」


そして、一方的に電話が切れた…。




男の子が居た方が、安全???


母からの、思い掛けない言葉だった。

こんな事を言うなんて…。
一体、どんな話していたのだろう…。


お母さん。変?

一年中夏のタイ。
暑さに、やられてしまったのだろうか…。



優潤が、凄い?

一体、何を言ったのだー!!


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