カタチのないセカイの為に

※ 2節 ※

翌日から、優潤と健吾が泊まりに来た。

また、幸せな日々が続く。


四人は、映画に行ったり、

ゲームセンターに行ったり…。


雨の日は、人生ゲームをしたり、
家でダラダラするのも、楽しかった。


毎日、優潤と健吾の手料理が食べれる。


カレーを食べた次の日、
朝、起きて驚いた事もあった。


夜、帰ったはずなのに、

朝ご飯のタマゴサンドが、
用意してあった事。



美咲が、青木先輩達に囲まれて、
気を失った時に、優潤が作ってくれた物。


手作りだからだろうか…。


懐かしい味がして……。




昔、本当のお父さんが、
よく作ってくれていたからだろうか……。





そして、
四人で居るのは居心地が良かった。


他から、邪魔される事無く、


四人しか居ない夢の世界に
迷い込んだ感じがした。



だから…




忘れていた…。



8月がもう直ぐ終わってしまう事も、

『お母さん』が、帰って来る事も、

学校が始まる事も…。




現実に戻る瞬間が来る。


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