カタチのないセカイの為に
その日からの放課後、

一日、一日の痛み具合を、

ノートにまとめながらブツブツと愚痴ってたな。



実験中じゃなくて、
金髪、体験中にした方が良かったとか、

体験中は、起こられるよな…。とか、


オキシドールで実験しました。
にすれば、

毎日結果をまとめなくても、

一日で終わったよな。とか…。




愚痴を聞いてんのも、面白かったよ。


優潤と一緒に居るのは、
 マジ 楽しい。



そんな、優潤が、美咲が関わると、
落ち込んだりするから、驚くよ。








『だって…。 
もう会えないと思ったんだもん。』

そう言って、俯いたままの優潤。


俯いたままで、口を開いた。

「俺さぁ。悪い事したよな。」


健吾は、何の事を言っているのか、
直ぐに解った。

「そう思ってるだけで、いいんじゃねぇの?」



それは、優潤が好きでも無いのに
付き合っていた女の人達に向けられた言葉。



「時間、戻んないかなぁ」


優潤が、ボーと上を見上げて呟いた。



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