カタチのないセカイの為に
沈黙が続いた。
誰も、何も言わない…。
美咲は、今の状況を考えていた。
私が、泣いたりしなければ、
こんな事にならなかった…。
ゲーセンでたまたま友人に会う。
普通の事だよ。
でも、何かある空気だった。
『優潤』って呼ばれて、
優潤が、静止した。
でも、ゲーセンで、たまたま友人に会う。
やっぱ、普通に有ることだ…。
毎日、一緒に居たから、
『優潤は、自分の…。』って
独占欲が有ったのかも…。
この状況…。
私のせいだ………。
沈黙を破ったのは、美咲だった。
理子と健吾に
一生懸命の笑顔を浮かべる。
「ごめんね。
友達に会ったからって、
何処か行っちゃったのが、
寂しかったのかも…。
私、変だよね。
本当にごめん…。」
笑顔が出来ている間に、また俯く。
笑顔しか見せたくない。