カタチのないセカイの為に
健吾は、優潤に電話をしたから知っていた。
優潤が、誰と会ったのかを…。
『 みどり 』
それは、優潤の事が大好きだった奴。
今は、どうだか知らないが、
前、優潤の彼女だった奴。
元カノ……。
笑いたくないくせに
必死な笑顔を作って、
美咲が美咲自信を攻める。
見てて、辛くなった。
しかし、優潤は昔から、
美咲の事しか見てない…。
美咲にとって、
気休めにしかならない言葉を言う。
「優潤が、
お前の事を好きなのは、マジだぞ。」
美咲が、また必死の笑顔を作る。
「ありがとう。」
理子は、美咲の笑顔を見て。
涙が溢れた。
自分の事じゃないのに、
辛そうな、美咲を見ているのが、辛かった。
美咲の気持ちが伝わって来るようで、
必死に作る笑顔も、
声も…。
辛そうで…。