カタチのないセカイの為に



次の日、四人は宿題をしていた。



事は、昨日の夜中の話。

全員がお風呂を終えて、トランプをしている時だった。

「明日は、どうする?」

「うちらは、バイトで疲れているから、
2日間は宿題デモやりながら、ゆっくり過ごす予定。」
美咲は、君たちは好きにすれば?と言った風な言葉を出した。

「じゃぁ。俺達も、宿題だな。
遊んでばかりもいられないしねぇ。」
優潤は、微笑した。

「俺、宿題もってきてないぜ。」

健吾が言った言葉に、優潤は『ギョロ』と、目を向けた。まるで、天然記念物でも見ているような眼だった。
うちの学校にも、先を考えないやつがいるんだ。一週間も、何もせずに遊んでる気だったのか?こいつは…。と心の中で呟いた。
「それに、俺…。
宿題は残り自由課題だけだから…。
はい。あがり。」
健吾は、持っていた最後のカードを、前に出した。

うん。うん。そうだよな。そうだよな。
居るわけ無いよな。

「えー。あとそれだけ?
あれ?あがり?俺…びり…」
優潤は、持っていたカードと、テーブルの上に置かれたカードを合わせて、切り始めた。
教科ごとに、適当に課題出されているのに、は・は・早い…。

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