カタチのないセカイの為に
俺も進展したいけど、どちらかと言うと、
まだ、気まずいままなんだよな…。





ご飯を食べ終わると、優潤は早速タマゴサンドを作り始めた。



「はい!理子。出来たよ。」

「OK!ありがとう。もう少し寝かしてあげて、後で持っていくわ。じゃぁ。汗臭いからシャワー浴びてきてね。」


優潤は、『ハッ』とした。

汗臭い。

汗臭い。汗臭い…。


良く考えてみれば、走って美咲たちを探しに行き、美咲を見つけ全力疾走して…。
汗臭い俺が、美咲を抱えて帰って来た。


ただ外にいるだけでも、汗を掻くこの季節に、汗を掻かない訳が無い。

『あー。俺、嫌われても仕方ないかも。』
そう思うと、シュンと下を向いた。

そんな、優潤を観て、理子はどうしたのだろう?と首を傾げた。




健吾が部屋に入ってきた。
「バスルーム空いたよ。」

優潤が、健吾の方を向いて手を挙げた。
「はい。次、俺の番。 次は俺が使う!!」


優潤は、手を挙げながらササッとバスルームへ急いだ。



健吾は『あいつ拾い食いでもしたのか?』と首を傾げた。


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