カタチのないセカイの為に
母は話を続けた。
「とにかく、ダメです!!それに、あなたを信用していない訳では無いけれど…

こんな……。

こんな、あなたしか考え無いような無謀で馬鹿馬鹿しい

『お昼は出会いを求め、ビーチで知らない人にご馳走になる(誰にも声掛けられなかったら、実費)』が予定されている計画は、
即効、中止にしなさい!!」


あ。何と無く入れといただけなんだけど・・・・。

そこが、引っかかったか。と思いながらも…。

口答えが出来ないほど、母の怒りは強大だった。



当たり前である・・・・・・・。



そして、思い出したかのように、母は言った。

「それから…。8月から、パパの出張でしばらく帰って来れなくなるから、引越しの手伝いを兼ねて、お母さんも1ヶ月一緒に行くの。

1ヶ月も、家を空けるのは、心配だから
あなたは私の妹の家に行ってもらう事がさっき決まったのよ。」
と……。




翌日
理子に謝りながらその事を話すと、理子が解決策を練りながら、話し出した。

「知らない人にご馳走になる。は、却下。」


あ。一番に却下された…。美咲は心の中で呟く。


理子は話しを続けた。

「タクシーは、うちの車を使うようになっているから、問題なし。」

「筆事の忠君(ただし君)かぁ。カッコイイよね。」

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