カタチのないセカイの為に
「だから、話があるんだよぅ~。」
また、初めから戦いが始まる…。

大変な一日だった。


理子は『永遠に憑いてくるんじゃないか』とまるで生きた背後霊に憑かれたように、
追い回されていた。

結局、理子は優潤の誠意に負けて(?)
ウザイ過ぎる優潤のストーカーのような
態度に負けて(?)
話をする事にした。


放課後、学校近くのカフェで待ち合わせをした。

帰りのHRが先に終わったのは、
理子のクラス。


カフェの大きな窓から、
勢い良く走って来る優潤の姿が見えた。

『はぁ。はぁ。』と息を切らして、
店内に入ってくる。

理子に近寄ると、
「はぁ。はぁ。ごめん。」
息を整える為の、ゆっくりした深呼吸の吐く息の音が分かる。
「HRが長引いた。ごめん。」
優潤は、理由と再度お詫びを伝えた。

「いいわよ。
それより、話って何?」

美咲と関わって欲しくない理子は、
ゆっくりと時間を取る気なんて、
サラサラ無かった。

適当に相槌を打って。

早く終わらせて…。

とっとと、帰ろう!と思っていた。


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