Sweet Style ―恋セヨオトメ―
恥ずかしい、恥ずかしい。
恥ずかしいッ!!
もー、ヤダァ!!
恥ずかしさで持った熱は。
引いていくどころがますます増していく。
そんな私を見て。
楓は面白そうに私の頬を指先で突っついた。
「なに期待してたのか言ってみ?」
「う、うるさいなぁっ…ッ!?」
その時。
私の顔に影が落ちた、と思ったら。
チュッ、と。
唇に感じた柔らかい感触。
「な、な、な…ッ!!」
「期待してたんでしょ?」
目の前には意地悪そうに目を細める楓。
そして。
また指先を伸ばし。
そのまま私の唇をゆっくりとなぞった。