Sweet Style ―恋セヨオトメ―
「な、なに言ってんの!!」
「いやー、つい」
「つい、じゃないでしょ!?」
「他の先生いたらどーするの!!」
「まぁねぇ…」
そんなに焦ってあーだこーだ言わなくても。
今ココには俺と千遥しかいないからね。
他の先生方。
部活だとか補習だとかでみんな出払ってるし。
心配ご無用。
でも千遥は。
顔を真っ赤にしてプイッっとそっぽを向いた。
くーっ!!たまらん!!
そんな顔されたら、もっといじめたくなるじゃんよ。
「休憩がてら、心理テストしない…?」
俺は。
テーブルに開いてあった教科書を。
パタン、と閉じた。