Sweet Style ―恋セヨオトメ―

自分のものとは違う柔らかい感触と共に。

チュッ、と。

軽いリップ音が耳を掠める。





「な…ッ!?」

「ココじゃ千遥が満足できるまでは無理だけど」

「はッ!?」





意味わかんない、って顔をしてる千遥の耳元に。

俺は唇を寄せる。

そして。

触れてしまいそうな距離まで詰めると。

小さく囁いた。





「さっきの心理テスト…。
食べきる時間が満足できるキスの長さなんだってさ」





長いスパゲティ1本を食べきる時間→

自分がどのくらいの長さのキスで満足できるか





そう。

千遥は【10分】ってことになる。




< 29 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop