Sweet Style ―恋セヨオトメ―
俺の言葉に千遥の身体がビクッと揺れ。
瞬間、体温が上がったのがわかった。
目の前にある千遥の耳も、真っ赤に染まっている。
期待を裏切らない。
そんな可愛い反応してくれちゃうんだ。
これだから千遥を構うのは止められない。
「…楓は何分だったのよ?」
顔を赤くしたまま薄ら眉間にシワを寄せる千遥だけど。
そんな顔して凄んだって説得力ないから。
むしろ。
煽られてんじゃないかとすら思えてくる。
「俺?5分」
「…私の半分じゃん」
「半分だけどめっちゃ味わって食うからね」
「…変態」
「千遥限定だから」
「…バカ」
何とでも言えばいい。
後で満足するまでキスしてやるからな。
覚悟しとけ。