Sweet Style ―恋セヨオトメ―
…今ッ!!
み、み、み…ッ!!
耳舐めたッ!!
顔が熱い。
ボンッって効果音がつきそうな。
そのくらいの勢いで顔が熱い。
そのせいで。
今、面談中ってことも。
ここが教室だってことも、一気にすっ飛んだ。
「なにすん…ッ!!」
「俺のこと蔑ろにしたバツ」
「なにそれ!!」
「もっとする?」
「バカじゃないのッ!?」
意味わかんない!!
わけわかんない!!
何言っちゃってんの、この子!!
人の話聞いてんの!?
さっきと変わらず意地悪そうに笑みを浮かべているのが。
また憎らしいし、腹立たしい。
思わずグッと。
机の下で拳を握りそうになった時。
ヤツは指に絡めていた私の髪に。
そっと唇を寄せた。