お話の館


正直この暗闇の中で

知らない地を歩く勇気がなかったので

女性の好意はとても嬉しかった。

「あ、じゃあ一晩だけお願いします」

わたしがそう言うと

その女性は嬉しそうに

「そう!さぁ、奥へどうぞ」

そういうと女性は暗闇の奥へ

進んでいった。

わたしは慌てて後に続いた。

電気を付けないことを

不思議に思いながら…。


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