お話の館
時計の針は午前三時三四分
カチャン カチャン カチャン
来た…――。
わたしの部屋は二階なので
カーテンの隙間から覗いてみた…。
カチャン カチャン カチャン
音の方向へ目を向けてみると…、
顔の半分から血を流し
体のあちらこちらに矢が刺さっている
軍服を着た男性が歩いていた。
わたしは恐怖のあまり
声が出ずにその姿を見つめていると
突然…、
「キャ―――――!」
っと悲鳴が響き渡った。