こんなに好きなのに



童貞じゃないのに……
むしろ経験豊富な方なのに………


なんでほっぺにキスされただけでこんなに興奮してるんだ?



一睡も出来ずに、もう朝だ……


「はぁ…」



このため息には色んな意味があって、

あんなに好きだった祐実をもう忘れかけてる、自分

あれだけで彼女に興味を持ってしまった、自分

もう会えないのに、会ったところでガキの俺が相手にされる訳が無い……



わからないけど
あの人はきっと、俺より祐実より年上の人だと思う。



なんでこんなに報われない恋愛ばっかしちゃうんだろう……



「はぁ……」



………もう何回目だろう



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