こんなに好きなのに



「高橋さんはどういうタイミングで結婚しようと考えたんですか?」

「ぶふー!!」


高橋さんは飲んでたお茶を勢いよく吹いた。


「汚いっすよ…高橋さん」

「お前、結婚考えてんのか?」

「ま…まぁ……」

「まぁってお前いくつだ、今?」

「17っす………あ!」

「バカだなぁ、おめぇ結婚できんじゃろ!!」

「本当だ…マジであほだ…俺」



日本人で有る限り
男で有る限り
17の俺はまだ結婚できないんだった……


「んで、相手はいくつなんだ?」

「28…」

「ぶふー!!」

「うわっちょ!汚いっ……高橋さん面白くないっすよ、それ…」

「28?!なんじゃおめぇやるなぁ!!!!」



意味分からないけど
背中をバシバシ叩かれた


でも、高橋さんの「頑張れよ」が心に響いた。


絶対に幸せにすると
誓った。



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