偽物の国のアリス
不思議の国


ドンッと鈍い音と共に、私は固い地面に叩きつけられた。


『いっ・・・たぁ』


思わず声が漏れる。


コンクリートほどではないにしろ、背中から落ちたら痛いだろう。


・・・コンクリートじゃない?


大きな怪我はしてないし、血も一滴も流れていない。


いいんだかよくないんだか。


内臓破裂全身複雑骨折よりかはいいけど・・・・・よく考えたらおかしい。


私はどのくらい高いところからどれだけの時間をかけて落ちてきた?


どう考えても打撲で済むような高さじゃない。


なら私は・・・?


何で生きているの?








というか、ここは、どこ?




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