いじわるな君に恋をする



相手を好きになると、見方も考え方も変わるんだな…




と、花音がこっちを振り返った



「ねぇ朔弥、明日の放課後空いてる?」



放課後…?


なんでだ?



不思議に思いつつ、俺は返事をした



「あいてるけど」



すると花音は、パッと明るい顔になった



「ホント!?じゃあ、明日一緒に買い物行かない?」



買い物?



「明日、鍋にしようと思っててね?

具材をいっぱい買うから、荷物が大変で」



あぁー…つまりは、荷物持ちっつー事か



「分かった。ついてくわ」

「ありがとう!!」




花音はそう言って、満面の笑みを見せた




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