いじわるな君に恋をする
「…いつからって書いてあんの?」
「一ヶ月後…だって…」
ギリギリ、私の誕生日の後だ
「そっか…早く帰って来いよ」
「もしかして…寂しい?」
「当たり前だろ。三週間とか長すぎだから」
ふて腐れたようにテレビを見る朔弥に
キュンっとした
「なにニヤニヤしてんだよ」
「べっつに〜♪」
嬉しいな
朔弥は言葉が少ないから、何を思ってるのか分からなくなるけど
こういう姿を見ると、朔弥にちゃんと想われてるなって
安心する
「朔弥」
「なに?」
「大好き」
「知ってる」
大好きだよ
ずっと
たとえ、あなたが私じゃない人の元に行ってしまったとしても…
私達の幸せが崩れるのは、それからすぐの事だった